スラングについて

日々の疑問をつらつらと。

日々の疑問をつらつらと。

普段何気なく暮らしていると、
当たり前に或るものや、わかったつもりになっている事には疑問を感じ無くなっているもので。

昔から略語だったり流行りから派生した日本語におけるスラングはあったのだけれど、
使いやすい言葉は長く愛されるので、それこそ古いものでは江戸時代からのスラングもあったり。
急に流行りだしてその場では聞き流して、後でこっそりググることも増えてきたオジサンのリアル。
というかググるって言葉自体がもう死語?というか死語ってもう言わない?
というわけで昨今のスラングをLet’s rsearch


現代の日本人のほとんどが『ヤバイ』で会話が成立してるなぁ、と感じていたのだけれど、
ヤバイ』の幅が大きく広がったことで常用語になりつつある。
「あの時のあの人の目、マジヤバくなかった?」
と、
「あの店のフルーツサンド、マジヤバくない?」
同じ言葉だけれど、真逆の意味。
一つ目は本気で怒ってたか、じっとりしていたか、正気を失っていたか、色々思う所ではあるけれど、結果ネガティブな『ヤバイ』。
二つ目は、前後の文で大きく意味が変わるけれど信じられない程不味かったか、衛生面的あり得なかったか、
のネガティブな意味と、ずば抜けて美味かった、のポジティブな意味。
ヤバイ』の語源としては、江戸時代にあった『矢場』からきていて、
表向きは小さい弓を使って的を射て賞金を貰う遊び場だけれど、裏の顔は売春やら恐喝やらの裏社会であったらしい。
そんなことから『やば』という言葉は危険な事や不都合な様子から転じて『やばなこと』と言われるようになったとか。
1802年に書かれた、十返舎一九の【東海道中膝栗毛】の中にも、
 「おどれら、やばなことはたらきくさるな
という文章があって、なかなかに歴史があった『ヤバイ』。
最近だと、『チルする』とか『それな』とか『エモい』とか、当たり前のように流行り言葉が使われるけれど、
そういうものは昔からあるので、いつのまにか廃れていってしまうが、この中から長く愛されて常用語にまで登り詰められる強者流行語は果たしてあるのか。
超~』とか『マジ~』とかもかなりの歴史になってきたけれど、よくよく考えたら親が頻繁に使えば子供だって使うしね。
そういう意味ではスラングではなく、もう日本語なんでしょう。


世界から入ってくるスラングや、ネットスラングなんかも考えたら、膨大な量の言葉遊びあるもので。
ローカルな仲間の合言葉として使われたスラングが辞書にまで載る時代。
スラングの発案者が功績を誇っても、「あいつヤバくない?」と叩かれるんだろうなぁと思う今日この頃。

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