仕事用にJackeryポータブル電源を購入
kakeruは企業のEC運用代行やWEB制作をしているフリーランスなんですが、自身の事業としてハンドメイド作品の販売やEC運営も行っています。
作品の販売方法には、店舗販売、通信販売、業務委託販売、企業の催事出店などいろいろありますが、ショッピングモールのイベントブースや地域コミュニティの販売会インベント出店などに参加することが多いです。
屋外イベントはテントやテーブルとイスを設置してブースを設営するのですが、秋冬の期間になると日が暮れる時間が早いので照明に屋外用ランプだったり投光器なんかが必要になってきます。
また、現地で作品に文字入れ加工をすることになったので、小型レーザー加工機を使うのにACコンセント対応で1日使えるポータブル電源が必要でした。
そこで「とりあえず、コンセントさせるやつ」をネットでいろいろと調べて、悩みまくって、最終的にJackry(ジャクリ)の「Jackry Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット」を購入しました。
ポータブル電源とは
ポータブル電源とは、内蔵バッテリーにあらかじめ電気をためておき外部の電気機器に給電ができる、持ち運び可能な大容量バッテリーです。略して「ポタ電」とも呼ばれます。容量は、Wh (ワットアワー) で表記され、Whの数値が大きいほど、多くの電力を蓄えることができます。電源が確保できないところでも、自由に電気を利用できるというメリットから、キャンプや車中泊などのアウトドアシーンや停電・災害時などの防災対策アイテムとしても注目を集めています。
モバイルバッテリーと違い、ポータブル電源は、大容量かつ出力可能な電力が大きい上、家庭用コンセントと同じAC出力ポートが搭載されている特徴があります。スマートフォンやタブレット端末以外にも、テレビや冷蔵庫など消費電力が大きい様々な生活家電へ給電することができるので、多彩なシーンでご活用いただけます。
いきなり引用からですが、つまり「コンセントがさせるやつ」ですね。
防災用品、車中泊、キャンプ、DIY、日常でも用途は様々な場面で使えます。
使用する電気製品や機械の消費電力に応じて、電力容量と出力性能があるポータブル電源を選ぶ必要があります。私の用途としては小型のレーザー加工機、照明、ノートPC、スマホですが、キャンプなどをするわけではないので、容量500Wh~1000Wh程度あれば十分なのかと思います。300Wh以下という製品もあるのですが、ACポートが無いケースもありますので500Wh程度が1つの目安になるかと思います。また、容量は大きいほうがもちろん良いのですが、サイズが大きいと持ち運びが大変になってしまいます。イベントの際は他にいろいろな機材を運ぶので、ポータブル電源は男女問わず持つことができる重量と電気容量のバランスが良い製品を選ぶことが大切ですね。防災用途に兼用したり、泊りがけの仕事などがあるのでしたら1000Wh以上の容量の製品を選択肢に入れても良いのではないでしょうか。
ポータブル電源の比較と購入商品の決め手
ポータブル電源を選ぶ際に各種メーカーを調べて3つの候補に絞り込みました。
1.Anker(アンカー)
まずはAnkerのポータブル電源。他のメーカー製品と比べて、ACポートが多いのが魅力です。
(他にアイリスオーヤマなどでACポートが非常に商品もあります。)
検討したのは512Whの中容量モデルです。保証や耐久性なども問題なさそうですし、コスパの面でも非常に優れているのではないでしょうか。気になるところとしては、USB-Cポートが1つという点でした。スマホや、テントの照明やランタンなど小物の充電が、USB-AだったりUSB-Cだったりするので、どちらも2つは欲しいかなというところです。
参考製品:Anker 535 Portable Power Station (PowerHouse 512Wh)
2.Jackry(ジャクリ)
こちらはポータブル電源の大手メーカーです。Ankerなどと同様に中国の企業で、JackeryとEcoFlowといったメーカーが世界的にトップのシェアを誇っています。市場の大きさからアメリカを中心に展開しているようですが、その規模から日本でもメジャーなメーカーとなっているようですね。
Jackryの製品については、とにかく商品のランナップが多いです。また、ポートの配置数のバランスが良く、無駄のないデザインで持ち運びなどもしやすい印象です。そしてなによりECモールのサイトでいつも値引きセールをしています。
参考製品:Jackery ポータブル電源 600 Plus
3.加島商事株式会社のPowerArQ(パワーアーク)
パワーアークのシリーズを販売しているのは日本のメーカーです。まず製品保証の面が手厚いということが大きな魅力で、デザインがかわいいです。大きな照明、AC出力が50/60Hzの切り替え可能、ワイヤレス充電、バッテリー交換が可能といった、多機能さを備えていて日本仕様だなぁという安心感がかなりあります。悩みポイントとしては、やはり費用がお高めなことと、重量やポートの数のバランスが自分には合っていないかも?といったところでしょうか。
参考製品:PowerArQ 3 500Wh
ただ、『ソーラーパネルを買うかどうか』で悩みました。。
初めてポータブル電源を購入するということもあり、イベント時に容量が足りるか確信が持てなかったので現地で電力補給したいという思いがありました。また、ソーラーパネルを使ったらどのくらい電力節約できるかのか?という興味本位が勝って、最終的にパネル付きの商品を選びました。
Jackryの製品を購入した決め手は、電源の容量の大きさ、ポート数、パネル付きの価格の安さ、といったそれぞれの面でバランスが良かったためです。
というわけで冒頭ご紹介した容量632Whの「Jackry Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット」を購入しました。
ソーラーパネルの充電はどうだったか?
住宅の電源から付属ケーブルを使用して充電すれば数時間で満タンになります。
屋外でソーラーパネル充電を試したところ、100W以上のインプットができているようで約1時間くらいで17%くらい充電できました。
ソーラーパネルの充電ケーブルも本体に接続するだけで煩わしい設定とかがないのが嬉しいですね。
また、ポータブル電源本体とソーラーパネルの取っ手が持ちやすく、両方同時でも持ち運びは割と苦ではなかったです。長時間でなければ女性でも持ち運びは問題ないのではないでしょうか。
マンションやアパートのベランダで充電したら?
とは言っても、いつも屋外で充電できるとは限りませんし、そもそもイベント出店時などはブースのスペースなども限られていますので、ソーラーパネルを広げるわけにもいきません。
庭付き戸建て住宅なら問題ないですが、庭の無い戸建てやアパートマンションであれば、バルコニーやベランダでも充電したいですよね。
そこで、ベランダで充電したらどうなるか検証してみました。
バルコニーやベランダですとパネルを置く場所はだいたい採光の取れない床面になってしまうと思います。全く陽があたらない場所ですと厳しいですが、格子状のアルミ手摺なら隙間から陽があたるので充電はできました。
ただ、想像した通りですが、格子の半分が陰になるので、充電速度も半減(50Wくらい)という感じでしたね。天気の良い日であれば、9時~15時くらいまでで20~30%くらい充電できる感じでした。
使い勝手と注意点
上記の充電の具合ですが、基本的に天気が良いときの様子です。
日光が陰ると、ほとんど充電できません。晴れていて障害物の無い屋外でも太陽が雲に隠れているとほぼ充電できてませんでした。
ですので、曇天かどうかというより太陽が出ているかどうかで充電の具合が変わります。
パネルを置く向きと角度は割と重要みたいで、なるべく太陽に正面にあたると効率が良いようです。太陽がでていても角度が付きすぎると、充電がしにくくなるので日の向きが変わる時間に合わせてパネルの向きも変えるのは重要でした。
また、風が強いと少し充電効率が悪いように感じました。もしかしたら雲の動きが早くて陽が隠れてしまっているのかもしれません。ただそれ以上に、ほこりや砂とかがパネルに被ってしまって手入れが大変になるので、風が強めの日はあまりお勧めできません。