日々の疑問をつらつらと。
普段何気なく暮らしていると、
当たり前に或るものや、わかったつもりになっている事には疑問を感じ無くなっているもので。
2025年も残り僅か。
クリスマスも終わり街も正月に向けての準備が始まっており、年末商戦の追い込みがあちらこちらで。
スーパーを覗くとおせち料理の具が所狭しと並んでおり、相変わらず縁起物ってだけで高いなぁ、と。
そんな中見た事はあったけれど名前を知らなかったモノが。

これ。
長老喜(ちょうろぎ)。
色々なおせちを食べてきたけれど、全く食指が動かなかった、この芋虫みたいなやつ。
というか飾りだと思っていたかも。
名前があったのも衝撃だけれど、その不思議な名前に惹かれたのでLet’s reseach.
調べてみるとこの長老喜とは、原産は中国で日本には江戸時代に伝わったらしく、主に東北から北関東でおせち料理に使われていたそう。
チョロギと言ったりチョウロギと言ったりするみたいで、伝わった時に当て字も色々あったらしく、丁呂木・草石蚕・長老木などなど。
シソ科の多年草の植物で球根部分を食用として使われるそう。
名前の由来は諸説あるようで、中国で呼ばれていた「朝露葱」をそのまま日本語読みした説と、ミミズを意味する朝鮮語の「チョンロイ」から来た説。
和名では、ねじり芋やホラ貝芋とか呼ばれるらしい。
収穫が11月~1月でちょうど年始に重なるし、梅漬けして彩りもよく、「長老喜」という健康で長生きをという意味も込めておせち料理に使われるようになったそう。
梅酢漬けはらっきょうやカリカリ梅で、加熱するとサツマイモやにんにくの食感になるそう。
今度一度は食べてみよう。
おせち料理に5つのカテゴリーがあるというのも初めて知ったのでご紹介。
・祝い肴(いわいざかな) 黒豆や数の子等
・口取り(くちとり) 蒲鉾や伊達巻、栗きんとん等)
・焼き物(やきもの) 鯛や海老等
・酢の物(すのもの) なます等)
・煮物 (にもの)
定番としてはこの5つらしいのだけれど、口取りというのは本膳料理の口取り肴(くちとりざかな)から来たそうで、
宴の始まりに乾杯時の酒のおつまみとして最初に出される品のことを指すそう。
酒のつまみにしては甘い種が多いのが気になるが、目出度い席でそんな野暮は誰も言わなかったんだろうなぁ。
締めとして言うには心苦しいけれど、子供の頃からおせち料理を美味しいと思ったことが無い。
好きな人にすれば味のわからん奴と言われそうだけれど、元々は保存食。
温め機能と保存技術が大きく変わった現代においては他に美味しいのいっぱいあるじゃん、と思ってしまう。
でもあえては食べないけれど無くなったら寂しいなぁと思う今日この頃。

