セミについて

日々の疑問をつらつらと。

日々の疑問をつらつらと。

普段何気なく暮らしていると、
当たり前に或るものや、わかったつもりになっている事には疑問を感じ無くなっているもので。

6月から続く暑い夏。
暑さ負けで体調を崩している人も多いと思うけれど、水分補給と適度な熱冷ましは忘れずに。
そんな厳しい夏真っ只中だけれど、ふと違和感を感じまして。
いつもの夏ならヘッドホンをしていても超絶やかましいセミたちの声が今年はほぼ聞かない。
静かなら静かでそわそわしてしまう日本の風物詩、セミたちの声が聞こえない。
気になってしまったので、Let’s research


毎夏暑いけれども、今年は梅雨も無くいきなり夏に突入した感が強い。
空梅雨と猛暑がセミの羽化に関係しているらしく、複合した要因がセミがいないことに繋がってるとか。

 ・酷暑:35℃を超えると体力消耗を避けるため鳴かなくなる。
 ・空梅雨:水分が行き渡らず、固く締まった土になるため幼虫が地上に出られない。
 ・栄養不足:同じ様に地中の根にも水分が不足しているため、樹液を吸う事が出来ず成長を妨げる。
 ・環境の変化:都市部での舗装化が原因で地上に出られない。

結局人間のせいというかんじは否めないけれど、その人間も暑さでフラフラになってる今年の夏。
ただ、ずっとセミの鳴き声を聞いて無いということは、気温が35℃を下回らないということで、
やっぱり毎夏に比べると異常な夏なんでしょう。
セミの生態としては、

 ・枯れ枝に産み付けられた卵が、そのまま約1年間卵のまま過ごす。
 ・孵化した幼虫が土に落ち、土中で約2~7年間(種類によって差があり)木の根の樹液を吸って過ごす。
 ・成長した幼虫が夏の夕方から夜にかけて地上に出てきて羽化をする。
 ・成虫になり交尾をして卵を産み付ける。成虫の期間は約1週間から1ヵ月。

というサイクル。
つまり今年に羽化するはずだったセミが成虫になれないということは、数年後の日本のセミの世代が断絶してしまう。
地上のセミは食物連鎖の一端を担っているし、幼虫は土壌を豊かにしてくれる。
今年だけではなく、数年後もセミの鳴かない夏が来て負のサイクルが始まってしまう。
絶滅するということは無くても、やはり都市化にも一定の配慮をしていかないと良くない事が起きそう。
ずっと当たり前だと思っていたことが、どんどん変わっていく。

一昔前はこんな光景を見て、うわっと思ったけれど、これからは無くなっていくかも。
虫嫌いな人ごめんなさい。


ちなみにセミは成虫になって鳴くのはオスだけで、メスは鳴きません。
暑さでそれどころじゃないのはセミも変わらないのかも知れないと思う今日この頃。

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