雨について

日々の疑問をつらつらと。

日々の疑問をつらつらと。

普段何気なく暮らしていると、
当たり前に或るものや、わかったつもりになっている事には疑問を感じ無くなっているもので。

この時期の日本は台風や豪雨に悩まされる事が多い。
連日浸水や土砂崩れのニュースが流れるし、被害に遭った方々はとても気の毒に思います。
でも雨が降らなければ困るのも事実。
日本の歴史は雨と共に紡いできたと言っても過言ではないと思われる。
特に雨を表現する時の日本語はその情緒と豊かさに抜きんでている。
そんな雨をLet’s research.


振り方による表現

小雨(こさめ)      少しだけ降る雨。
霧雨(きりさめ)     霧のように降る雨。
細雨(さいう)      細かく静かに降る雨。
糠雨(ぬかあめ)     糠のように非常に細かな雨。
弱雨(じゃくう)     弱く降る雨。
本降り(ほんぶり)    雨が本格的に降っている状態。
長雨(ながあめ)     長期間降り続く雨。
大雨(おおあめ)     激しく大量に降る雨。
豪雨(ごうう)      非常に激しい雨。
土砂降り(どしゃぶり)  激しく大量に降る雨。
篠突く雨(しのつくあめ) 篠竹を束ねて突き立てるような激しい雨。

篠竹は関東以西に多く見られる竹の一種で、古くから農業や漁業に多目的に使われてきたらしい。
今ではあまり利用されなくなってしまっているそう。

季節の雨

春雨(はるさめ)     春にしっとり降る雨。
菜種梅雨(なたねづゆ)  春先に続く雨。
花時雨(はなしぐれ)   桜などの花の時期に降る雨。


五月雨(さみだれ)    梅雨の頃に降り続く雨。
白雨(はくう)      夏の強い夕立などを表す雨。


秋雨(あきさめ)     秋に降る雨。
秋時雨(あきしぐれ)   秋の終わりに降る雨。
秋霖(しゅうりん)    秋に長く降り続く雨。


時雨(しぐれ)      晩秋から冬にかけて、降ったり止んだりする雨。
氷雨(ひさめ)      冷たい冬の雨。
凍雨(とうう)      凍るように冷たい雨。

同じ季節の雨にも違いを見つけて情景を思わせる先人達の情緒。素晴らしい。
さらに雨を文学的にも表現してきた先人達。一部をご紹介。

雨に煙る ー 雨で景色がぼんやり霞む。
雨模様  ー 雨が降りそうな空模様。
村雨(むらさめ) ー 一時的強く降って、やがて止む雨。
遣らずの雨(やらずのあめ) ー 帰ろうとする人を引き留めるかのように降る雨。
涙雨(なみだあめ) ー 涙を思わせるような雨。
慈雨(じう) ー 人々や大地を潤す恵みの雨。

そもそも雨という言葉、かなり古い時代から使われていたのがわかっているそうで、
万葉集』にも春雨や村雨、五月雨や時雨等が使用されているので、連綿と受け継がれている表現だとわかる。
万葉集』は西暦629年~759年頃にかけて成立した日本最古の歌集。
ただ『万葉集』の成立は759年に大伴家持らによって編纂された歌集で、古い歌は口承によって受け継がれてきたらしい。
なので、雨という言葉はこれが最古というのはわかってない。
天武天皇(在位673年~686年)の巻一・25番歌、その中に雨という言葉がある。
確認出来る史料のうちでは最古ということなので、もっと以前から使用されているのだと思う。


ずっと続く自然現象のひとつ、雨。
想像も難しい1000年以上も前に、雨に色を付けた先人達の情緒は受け継いで行きたいなと思う今日この頃。

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